cafe トネリコ | 日記 | 極小映画劇場 vol.15 「モンスターズ・インク」


2013/08/03
極小映画劇場 vol.15 「モンスターズ・インク」


こんにちは店主です。
さて、今回は夏休みに姪っ子と行く「モンスターズ・ユニバーシティ」のために予習として。
2001年に劇場に見に行ってからだから、もう一昔なのね、とあの頃を思い出しながらの鑑賞。当時そんなに面白いとはおもわなっかったけど(ラストの追っかけシーンは秀逸。このシーンだけを延々見ていたかった…)、今観ると気になった点がちらほら。

お話は、モンスターの住む世界があって、そこでは別次元に住む人間の子供の悲鳴がエネルギー源となっています。子供部屋の扉が別次元への入口で、モンスターたちはそこから侵入して子供を怖がらせた悲鳴を蓄電します。で、この事業を一手に担っているのがモンスターズという名の法人なんです。主人公のサリバン(サリー)は子供を怖がらせる会社のエース。その相棒がマイク・ワゾウスキ。
しかし昨今の子供たちはモンスターたちを怖がりません。よって会社の収益にも影響が出てきます。当然エネルギー不足に発展するのも時間の問題。そこで代々続く経営者が子供を誘拐して直接悲鳴を吸い上げる装置を作ります…

上記の背景をもとに、誘拐された子供・ブーを元の世界に戻そうとするサリバンたちと会社側との丁々発止の展開になります。
描かれるモンスターたちが子供だまし的なキャラクターになっていて、一つ目だったり毛むくじゃらだったり、実際怖がらせるというよりも、ビックリさせるとしか思えないんですが、まあいいや(サリバンとはアイルランド語で小さな黒い目とのこと。なるほどね)。

で、今回見直して思い出したんですが、モンスターたちにとっても子供との直接的な接触がタブーになっていてるんですよ(衣類の付着もNG)。もし万が一の「事故」発生にはCDAという危機管理局の防護服の面々が発動し、当該モンスターの隔離や付着した衣類の汚染除去がなされます。
つまりモンスターたちの世界でもエネルギーの源が、取り扱い注意の子供=原子力という比喩になってるんですね。公開された2001年では原発に対する免疫がほぼゼロの状況でしたが、今こうして観るといくぶん背筋がピンとする思いになります。
ちょっとネタバレになってしまいますが、物語のラストでは不正していた上層部がCDAによって身柄を確保されます。そしてモンスターズ・インクも営業停止処分に。どうやらモンスターの世界では発電所が一カ所しかなさそうなので、さあどうする?というところ実は代替えエネルギーがありましたってオチになります。
サリバンたちは物語の途中で子供のある表現にも大きなエネルギーがあることを発見します。なにも怖がらせることをせずとも、もっとクリーンなエネルギーが(←とってもカンタン)!

本作の制作時に極東の原発事故を想定していたとは思いませんが、米国でのスリーマイル事故ですら風化されている状況でしょう。でも今では本作にはエネルギーが危険と抱き合わせというある種の常識を打破しうる可能性が見ることができます。なにせ新エネルギーを発見すうのも会社側の不正が発覚したから、というのも良い話じゃないですか!関係各省庁には未来の「選択」に当たり前の感性でもって行動してもらいたいですね。

さて、本作を見るにつけ次作の「モンスターズ・ユニバーシティ」がいささか不安になってきます。「カーズ2」でもそうでしたが、作品の本質が前作と異なるとそれは続編の意味が無くなるのに…
では、次回はの感想文は「モンスターズ・ユニバーシティ」に決まり!






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